【THE・END】

きえないで

Pay money To my Pain 「Pictures」

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PTPと出会ったのはとても意外なルートでした。

mixiが全盛期だった当時、一人仲良くしていたバンギャルがいた。

正直彼女が本命としていたV系バンドはもう覚えていないのだけど、

強烈にこっちだけは残っていて聴いた時の衝撃も昨日のことのようだ。

 

Kがこの世からいなくなってしまってから6年が過ぎた。

でも、陳腐な言葉だけど彼の言葉や音楽はずっと私の中で生きていて

未だにどうしようもない時に助けてくれる。

 

「俺の痛みに金を払え」

バンド名の意味はこれだ。

本当に本当に真髄というか、私が音楽に金を使う理由はここだと思ってて

この世界にある星の数のような曲達の中から

私達は偶然だったり必然だったりしながら耳に入れていくわけだけど

タダで人の痛みに癒されたり励まされたりしてんじゃねーよ、と

思っちゃうわけですね。

たまに上から目線な人いるけど。「聞いてやってる」みたいな。

そんなやつ一蹴してやれ、バンドマン。って思う。

必要なプライドと不要なプライドってあるよなあ。

 

 

また脱線してしまいましたが、私が辛いなあって時に聞く曲は

PTPの中ならいくらでもあるわけだけど

取り分け昨日はこの曲の出番だった。

 

youtu.be

 

何百回聴いてもいいイントロだなあ!!!!!

Kの歌詞は本気で受け止めるには精神力がいる。

あまりに痛すぎる。心が死んでしまう、って思う。

真正面から真摯に生きるって苦しすぎるよね。

 

彼の書く「you」は時々自分自身に見える。

ずーっと狭い箱の中で自分と喋ってるみたいだ。

 

I feel my heart is getting lost

being myself is painful

 

もう冒頭のこれだけで今の心境すべて語れる。

自分でいようと、自分であろうとすることって

なんでこんなにキツいんだって思う。

 

I ask myself

Will you stay mith me?

 

ここね。ここ。

youもmeも自分なんじゃないかって思った理由。

 

今までのやり方じゃダメだ。

これじゃダメだ。って何回も絵を描き直してる映像が浮かぶ。

 

私はずっとKの言うPicturesの意味を考えてた。

そのまま訳すと写真だの絵だの映像になる。

Pictures(目に見えるもの)だけが自分の過去を本物だって証明してくれる。

 

 

私達に、誰かに、残していることで

自分という人間がきちんと世界に残っていく感覚。

だったのかなあって勝手に思ってる。

 

俺はここに居るよ、生きてるよって言われてる気分になって

「わかってるよ大丈夫だよ」って聴きながら涙が出る。

 

 

あなたの残した曲はあなたの言う「Pictures」だよ。

 

 

Kの足元はいつも不安定で

それでも一本光の筋が見える不思議な男だったなあ。

 

 

「Kがいなくなって心に穴が開いてしまってると思うけど

それは俺達も同じで

でもその穴はKそのものだから塞がなくていいんだ。

俺はこの穴と一緒に笑って生きていく」

 

 

うろ覚えなんですけどゼップでこんなん言うてた。

 

 

活休ライブには行けなかったけれど

あの写真を見た瞬間、嗚咽が出るほど泣いた。

「俺の痛みに金を払え」と言ったバンドがドル札の雨を降らせた。

これの意味なんて秒でわかるでしょうに。

言葉で表せないほどのファンへの愛情と感謝の気持ち。

そして おまえたちの痛みに金を払うよ、と。

 

 

想像力が豊かだと感受性が豊かになってしまうね!!

 

 

 

長くなったなあ。また。笑

 

 

 

ふと彼女はまだ生きているだろうかと不安になった。

すごく不安定な女の子でしたので。

だから、PTPの歌と寄り添って生きていたんだろうな。

 

 

会ったこともないし、今どうしているかも知らないけど

この出会いのおかげで彼女のことは一生忘れないと思う。