高校生の頃、私はELLEGARDENが大好きだった。
でもその大好きが大切に変わったのは大学生の時だったかな。
小、中、高と割と友達付き合いは失敗してきた気がする。もうあんな思いは嫌だなあと思って慎重になりすぎた結果大学という一番自由に楽しめる時間に友達が一番少なかった!!!
なんだかこう、心がゴタゴタして死にたいってわけじゃないけど消えたいな~~~みたいなメンヘラぶったことをよく思っていたんですけども。
そこから救ってくれたというか、ああもうダメだなって思った時によく聴いていた曲があってね。ELLEGARDENのMiddle of NowhereとLonesomeとCan you Feel Like I Doと風の日だった。私にとってエルレは細美さんだった。演奏がどうとかって思った記憶はあまりなくて(失礼すぎ)細美さんをもう音楽を超越したところで評価していたしそういう存在だった。頼りにしていたし、まったく知らん人なのだけど日々会話していたようなそんな・・・・・(痛くてあまりもう言いたくない笑)
どの歌詞がどうとは今言わないけど、すべてに共通しているのはいつも細美さんは「私を肯定してくれている」という感情だった。こんなところがダメだ、ああいうのはやめたほうがいいんだな、って自分で否定していた部分をいつもいつも「そのままでいいじゃん、大丈夫だよ、いつかそんなもん笑える日が来るぞ」って言ってくれているようだった。それは無責任でも何でもなくて、何とも言えない居心地のいい空間だった。
歌詞ひとつ、MCひとつとっても全て私が欲していたことだったからもうどうにもこうにも大切で仕方なくなってしまっていたんですよね。でも、ライブのチケットは激戦すぎてなんかいつも落ちてた記憶がある(笑)
そしてそんなこんなでエルレは活動休止してしまい、私も他のバンドを追ったりしていたらあれよあれよと時が過ぎ。本物の彼に会えないまま大人になったのでした。
MONOEYESが地元釧路に来ると聞いて身震いしながらチケット取って。よく当選したなと思いながらも当日まで実感のないままだった。別にNAVANAに来るのは初めてじゃない。いつもの階段が異常なまでに緊張感で包まれていた。(正直前夜から「同じ空気吸ってんのか・・・」って興奮してたけど笑)
近い。近すぎる。初めてなのに。近すぎる!!!!
3列目だったけど前の人があまりに背が小さすぎてほぼ2列目だった。(体感)
隣の先輩のTシャツの裾を握りしめながら開演を待つ。
あまりに胃が痛くなって帰りたい・・・とまで思った。
BGMが小さくなり音が止まるとき。
この瞬間は本当に慣れない。
血肉湧き踊る💃
SEが鳴る。
夢にまで見た本人が登場する。
なんだろう、細美武士って生きてたんだ・・・・って感じ
本当にいたんだっていうか、語彙力失いすぎてスゴイ・・・しかなかった。
私は細美さんの声が大好きなんです。とてもとても。言葉には出来ないほど。それが生で聴こえてきてこんな幸せなことってないなと思ってさ。感極まってきてもうそれだけで涙が出そうになったよ。
細美さんもなんだか今日は感傷に浸っていたような気がしたよ。いつももうちょっと面白いんだぞって言ってて可愛いかよってなった。
15年前に釧路にきて、MOOの前で演奏した話なんかをしてね。
その時4人くらい学生が見ててくれて、次の日のイオンでやった弾き語りも来てくれたんだ、あいつらいねえかななんて思ったりしてさ・・・って。絶対また来るからって言ってずっと来れなかった。バンドがでかくなっていくとどんどん不自由になっちゃってさ、自分達で車借りて運転して回ってた時なんて飯なんて1日おにぎり1つ、麦茶のパック1つでよかったからどこにだって行けたのにいつのまにかだーれも食わない弁当が楽屋にあるようになって・・・・そうなっていくと自分達の意志だけじゃ来れなくなっちゃったんだ。でも今、MONOEYESやってからいいクルーに恵まれてさこうやって行きたいとこ行けるようになったよ、約束やっと守れたよってちょっと泣きそうになりながら話すもんだから私1度目の号泣がここで訪れる(笑)
しかもそんな話した後に歌ったのがEnd Of The Storyだったからアアアアアアもうなんなんだよふざけんなよ最高かよ~~~~~~~って泣いてた。好きの爆発が起きてた。
何かもうどんな流れで何をしゃべったのかわからんからニュアンスでね、全然この通りじゃないと思うけど私の心に残った言葉達を残すよ。
「ピックとかもさ、こんなの楽器屋行けば100円で売ってんじゃん。俺が使ったからって価値は上がらねえよ。」
「大好きな彼女と撮った写真とかさ、なんでみんな載せちゃうんだろうね?俺にはわかんねえな~~~絶対のせねえ、もったいない。せっかくその時だけのもんなのに。」
「どんだけみんな今日のライブのことツイッターで検索したってほんとのことはここにいるお前らしか知らないんだよ。だからここが大切で一番好きなんだ。」
「俺一生懸命歌うから。ここに立ってる間一度たりとも感謝忘れねえで歌うよ。ありがとうな。」
「思い出っていいよな~。頭ん中の思い出って最高じゃん、絶対色褪せねーもん。写真とかだったら見返すと若かったな~とかってなっちゃうし。大事にしろよ~~~?俺の目はiphoneのカメラなんかよりずっと役に立つよ。俺の脳はどんなハードディスクより役に立つ。この瞬間が一番大事。」
あ~~なんかもうきっともっとあったんだろうけど。残念ながら私の脳のハードディスク限界あるからさ!!!!!!
忘れてるだろうなと思うよ、きっと。
私好きなバンドマンに忠実なタイプだからここに書き起こすことも間違ってんじゃないかって思ったけどさ。でも忘れたくないんだよ。感覚は覚えてても、言葉は時間の経過と共に忘れてったりしちゃうんだよね。嬉しかった、とかしか覚えてないんだ。
だから、書くけど。
19歳の頃の私が色んな場面で顔を出してきて。非常にエモーショナルなことになってしまってさ。こんなに泣く予定じゃなかったのにむせび泣くレベルで涙が出てしまったよ!
思い出って美化されてるもんだと思ってね。
覚えてるもんじゃないな~とかってちょっと思ってたの、最近。
そしたらそうやって言われて。
私今これ言われたかったんだ!!!って気付いて。
「あれ?こんなん10年前にもあったな、同じこと思って泣いてた」
って思ったらどんどん涙出てきちゃって抑制きかなくて
アンコールのときかな、
「みんなきっと俺なんかよりずっと大変な思いして生きてんだろうな~今こうやってすごいいい顔で笑ってくれてるけどこんなの普段の満員電車で見れないもんな。いろいろ想像しちゃうんだよ。」的なことを言い出してさァ!!!!!!(怒泣)
「よく生きてきたな!!!ってなんか変かな」って細美さん笑ってたんだけど
何?何このパワーワード
私ずーーーっと背中押されてる気分だったわけ。細美さんの歌聴いてる時って。時々休んでもいいから、もうちょい生きてみろって言われてるようなね。
今、10年後なの。
「よく生きてきたな」ってほんともう
ほんとにもう!!!!!!!!!!!!!!!
引くほど泣いたわ(笑)
嬉しかった。この人何にも変わってない!!!って。10年前もあの時も10年後の今も。
嬉しくて嬉しくてもう彼が生誕し息をし紆余曲折ありながら成長し色々なことを経験した上で音楽の道を選び今ここにいることが嬉しくてとにかく細美武士よ、幸せであれ・・・・・・と思った夜だった。