SUPER BEAVERの地元での公演のお相手がNakamura Emi様だった。
前回の記事でも好きだ、と取り上げていたお方だった。
嬉しすぎて何回も、何回も確認した。
間違いない。どう見ても何回見てもエミさんだ・・・・!!!!!!!
嬉しいが過ぎてどうにかなりそうだった。
うわ~うわ~~~~~~~1日に見れるアーティストの濃さよ・・・ずっと泣いてんじゃないかなマジで(笑)
エミさんの何がいいってさ、毎日戦っているような歌詞を書くのに誰のことも責めていないことなのよ。最終的にはしんどいくらい自分とばかり戦っていて。とにかく胸がぎゅーってなることが多い。し、理解する部分がありすぎてやばい。
好きな歌しかないんだけど、この曲やっぱすごいなと思うの。
このタイトルから入って、何を言わんとしているかわかった時のゾクゾク感はまじですごかった。そういう意味かよ、って。
「大嫌いな先生のむかついた言葉が
二十年後になった今 意味がわかった」
っていう歌詞があるんだけども、 私は1人思い浮かぶ先生がいた。
真面目で、面白さもなくて、堅苦しい感じで。高校生にもなってやたら学級通信のようなプリントを作ってくれる先生だった。そんなの全然読んでなかったし、またかよ~なんて思ってた。まだ想像力が乏しすぎた頃のお話。
あの記事を毎日作るのに一体どのくらいの時間割いてくれてたんだろうね。
母が面談で進路の話をした時に「どこに行けますかね」って口にしてしまった時にあの先生は母を怒ったらしい。「行ける、で大学を決めるならいくらだってありますよ、そうじゃないですよ。」って。母は恥ずかしかった~!!って言ってた。(そんな母も好き。指摘されたことに素直に反省するのって大人になると難しい。)
ある日、ぽろっと出てきた例のプリントを見た母は「これ何?」と言ってきて「なんかいつもくれるやつ」って答えたら「すごいいいこと書いてあるよ!!!なんで見せてくれなかったの!!!お母さん全部読みたかった!」と叱られた。
最後に呟いた「こんなことしてくれる先生、今そうそういないよ。」という言葉が後からじわじわと感謝と罪悪感になろうとは。子供の時って真面目にやることも、一生懸命やることも、愛情かけてもらうことさえもなんであんなにダサく感じるんだろうね。一番素敵なことなのに。
卒業した後に母は「あの先生が1番好きだったな。」って言ってた。その時も私はあんまりわかってなかった。そう?って思ってた。その先生が一番ちゃんと子供の為を思っていたんだなあなんて、大人になってからじゃないとわからなかった。そりゃそうだ。私自身、未だ親にはなっていないけどあの先生を気に入る理由は今はよくわかる。
母は私が幼少の頃から「今わからなくたっていい、いつかわかってくれればいい」と思って躾をしていたと言ってた。理解できない年の頃から言い続ける。とにかく言い続ける。わからない頃から言ってないと意味がない、いきなり言われてわかるわけがない。その言葉が頭に残っていれば「いつか気付ける」はずだ、と。
小さい子に何を難しいことを言っているのだ、と思うのかもしれないけど私達にもずーーーーーーーーーーっと言い続けていた。よく負けずに捨てずに同じことを言ってくれていたと思う。この人の子供で良かったな、と何度も思うよ。
・ずるいことはしないこと。
・嘘はいけない、でも人の為になる嘘もあるということ。
・ありがとうとごめんなさいはきちんと言うこと。
・努力が裏切ることもあるけど、一生懸命にやること。
・考えることをめんどくさがらないこと
幼稚園から学校にあがって、反抗期がきても同じことを言っていることもあった。子供を育てるって持久戦すぎて、愛しか感じないですよね。私こうやって育ててもらったんだ~って時々見れるのが今はちょっと嬉しい。
と話は脱線しましたが、後から響くこと山の如しって事です。
面白くてゆるくて遊び心のある先生が人気だった。
勿論私もそうだった。
何もかもが未熟な子供の言うことを否定せず、叱らず、見てるだけ。それが「いい先生」とは今は思わない。あれはあの頃の私達にとっての「都合のいい先生」だ。でも真面目で融通きかなくてつまんないなって思ってたあの先生が私達の将来を考えて、時間を割いていてくれたことはわかるんだよなあ。でも、わからなくて当たり前なんだと思う。わかるわけない。いいんだよ、繰り返しで。いつかわかればいい話だ。
こうして「あの時言ってくれた言葉って愛情だったんだなあ」とか「こういうことか」ってことが蓄積されていって、大人はムカつくこと言うけど結構内容は合ってることが多いから聞いとこ。っていう意識になっていった気がする。
この曲で何度も伝えられる「大人の言うことを聞け、決して言う通りにしろじゃない。」は本当にその通りだと思うんです。
光っていたら信じて、腐っていたら反面教師。
シンプルに「聞くだけ聞け」ってことなんだよな。
そのあとは自分が決めなさいという投げかけ。
「この曲も聞いて捨てろ」が示す
「あんたはどうする?」と言われたかのような衝撃は半端なかった。
マジで半端なかった。
大人になった、と言えるほどまだ大人ではない。
”大人”が言うことを否定したくなる気持ちは今だってある。
人が変われば環境が変われば立場が変われば何通りもパターンはあって、教わるアドバイスが合う合わないなんていくらでもあるわけで。でも即全部否定するのは、思考を停止した人のやることだ。投げられた言葉から考える、考えることを捨てたらつまんない人間になるよ。それだけはわかる。
まあ何言われても、若い頃は聞きたくないんですよね(笑)
だからこの曲にあることは頭の片隅にそっと置いていてほしい。
じわじわと染み出して、いつかわかる日が来る。
しかしなんでこの曲がこんなに泣けてしまうのかと思ったけど、あの頃私を想っていてくれた人の気持ちがぐわーーーーーーーっと心の中に流れてきたからだろうな。
大人の言うことを聞け。
決して「言う通りにしろ」じゃない。
光っていたら信じて、腐ってたら反面教師。
聞いて 流して 信じて 捨てて
良くも悪くもお手本だ。
子供と大人の真ん中のこの曲も聞いて捨てろ。