元大倉担の私、見てきました。
原作は読んだことはないのだけれど。
友人から「元気な時に見たほうがいい」と聞いてある程度元気を持って行ったはずなのですが撃沈でした。真面目に撃沈。数日間余韻を残すほどのダメージ。
特に何も考えずに見ればただただエッチな映画です。
こんなにリアルでR15は大丈夫か????
18じゃなくて大丈夫か??????
と言いたくなるような。
もしかすると多くの男性はなかなか見づらいかもしれない。
私はそんなに耐性がない方ですが、途中から慣れました(笑)
これがとにかくしんどいのは成田凌演じる今ヶ瀬の気持ちにシンクロしたから。
大倉忠義演じる恭一に覚えがあるから。
ああ、これはダメだ。と途中で匙を投げそうになった。
今ヶ瀬は見れば見るほど私でしかなくて苦しかった。
全て何も決めない恭一が憎らしくて仕方なかった。
何もかも相手に決めさせる。
自分の責任でしたことだろう、と言える立場に常にいる。
なんて腹立たしい憎らしい。
好きな人と合う人が一致することはとても少ないんだろう。
好きすぎると今ヶ瀬のようにメンヘラ化するのが割と普通かも。
苦しくて、でも離れられなくて、そんな自分のことも嫌いになる。
実際一番最悪な相手だと思う。
私は生きてきて自分を嫌いになってしまうことが何よりも病むことだなあと思っているのだけど、それを助長させることしかしない相手は本当に厄介。
でも、なんで好きなんだろうね。
色んな切ないシーンがあるけど私の好きなシーンは4つ。
①お別れの浜辺
今ヶ瀬の「本当に好きだったなあ」というシンプルな台詞がよかった。
私あれだけでずびすび数時間泣ける。
10年だっけ?わかる、わかるよ。
②灰皿
今ヶ瀬がこれだけは、って置いていった灰皿を「そんなことしなくても忘れないのに」って言う恭一ほんとうに良かった。私ひん曲がってるからそんなこと言ってくれるならこの恋叶わなくてもいいって思っちゃうくらい。好きと大切って必ずしも同じじゃないと思うんです。
③椅子
今ヶ瀬がいつも座っていた椅子に婚約相手が座っているシーン。
明確な描写はないが明らかにそこに座られるのが嫌そうだった恭一は、微笑みながら「おいで」と紳士に避けさせたところ。めっちゃいい。まじでいいよ。
あんだけ爪痕残せるのはピュアしかないんですよ、やっぱ。
④恭一、ぶっ叩かれる
嫉妬や何やらでもう限界になっていた今ヶ瀬が爆発した時。
あの成田凌の顔まじで泣けたし、冷たい目の大倉くんがほんとどっちもすごくてぞわぞわした・・・・・・怖かった。すごい怖かった。
⑤今ヶ瀬、他の男で泣く
抱かれながら泣いてる今ヶ瀬見て一番泣いたわ。
⑥お誕生日のワイン
誕生日に自分のためにプレゼントを用意してくれるなんてさ。
期待してないもんだからしんどいですよね。
嬉しくて一生飲めないよね。超わかる。
あの時の今ヶ瀬の顔わかりみ深すぎて泣ける。
しっかし最終的になんで恭一は待っていたのかなあと結構長い間考えた。
都合が良くてもいいから関係を続けたいと願った今ヶ瀬も捨てて。
忘れられなくてもいいから私といてと言った婚約者も捨てて。
結局恭一という男は自己愛にまみれた男なんだなあとは思う。
なりたい自分になりたかったんだろうなって感じ。
どこまでいっても愛ってよくわからない。
相手の為に、とか大体自分の為だし。
本当に愛せてるのかとか考えだしたらキリないもんなあ。
今ヶ瀬のとにかく振り向かせたいというよりは、どれだけ深く相手に残るかを考えてるところが自分に似ているなあと思って恐ろしくなった。サイコじゃん。
婚約者の女の子が勝った感じが1度もしなかった。
(結局その子ともお別れしますがね)
いつもどんな時も今ヶ瀬が生きてたと思うんだよ。
まあ、気付かなきゃ幸せだとは思うけど私そんなのやだなあ。
究極の選択だけどさ、愛じゃなくても恋じゃなくても、じゃあ一体何者なの?ってわかんなくても、自分より残っちゃってる誰かがいる男なんて嫌すぎる。怖すぎる。
その怖いものになりたすぎない?(ホラー)
でもまあ恭一というやつは結果自分のことしか愛せないよね。
待ってる自分のこと愛してるようにしか見えなくない?
そして私もそうなんだろうな~って思った。
愛って定義がわからなさすぎるものだなと痛感した。
益々人生迷子になりそうです。笑